ベンチプレスにパワーグリップをすすめる人がチラホラいるようですが、本来のベンチプレスにはパワーグリップを使うことはありません。
パワーグリップは優秀なアイテムですが、ベンチプレスに必要なのはパワーグリップではなくリストラップ(必要な人はグローブやベルトなども)というアイテムです。
これを知らない方が多いようなので、今回はベンチプレスにおいてのパワーグリップの誤解と正しいやり方、アイテムについて解説していきます!
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誤解されているパワーグリップの効果
パワーグリップは握力補助として大変優秀で、デッドリフトやプルダウン、ローイングなどで使用することで、無駄に腕を力むことなく目的の筋肉により効かせることができるアイテムです。
しかし、ベンチプレスではこのメリットは得ることができません。
そもそもベンチプレスでは注意するべき点がまったく異なるので、パワーグリップのベンチプレスに対する間違った認識について知っておきましょう。
握力補助のため▶︎握力がキツくなる場合はやり方に問題がある
調べてみて1番多かったのは「パワーグリップはベンチプレスの際の握力補助になるから」という意見。
たしかにパワーグリップは握力補助として優秀ですが、そもそもベンチプレスで握力なんて使いません。本来は掌にバーベルを乗せて指で軽く包み込むだけなのでパワーグリップは必要ありません。
というわけで、ベンチプレスでパワーグリップを使う人たちは
- バーベルの乗せる位置が悪い
- サムレスグリップで行っている
- 無駄に握り込みすぎている
これら3つのどれかが原因で握力がキツイ状態になっていると予想されます。
正しい乗せる位置
指付け根あたりに乗せている人が多いですが、それは間違いです。
これでは手首が過度に寝てしまい手首を痛めやすくなり、更に指の力で強く押し付けないとバーベル保持できません。
他には手首を完全に立ててしまっているパターン。これでは保持にかなりの握力が必要になり、更に親指に重さが直乗りするので手を痛めやすくなります。
正しいやり方としては、掌内の前腕の骨の真上にバーベルを乗せ、寝かせすぎず立てすぎず自然な角度(少しだけ寝かせた状態)でバーベルを握るのが正解です。
サムレスは絶対にNG(最悪死にます)
バーベルに親指をかけずに行う握り方をサムレスグリップと呼びます。
稀にジムで見かけることもあるやり方ですが、滑ってバーベルを落下させる可能性が高く危険なのでやめておくのが賢明です。
無駄に握り込まない
腕がプルプルと震えるほどに強く握り込むベンチプレスをしている人が多いですが、強く握り込みすぎると腕の意識が強くなってしまい、胸ではなく腕メインで挙げるベンチプレスになってしまいます。
ベンチプレスは胸の種目なので最も意識するべきなのは胸です。先ほども紹介しましたが、バーベルは掌に載せて優しく包み込むだけにしましょう。
掌の保護▶︎トレーニンググローブの方が圧倒的に有効
パワーグリップのベロの部分を下敷きのように使って掌を滑らなくする、またはマメができないようにするという意見もありました。
この効果に関しては上位互換のトレーニンググローブを使えば解決できます。
しかし、トレーニンググローブはパワーグリップ同様、若干厚みがあり感覚が変わってしまうことがあるので、個人的には生地が薄い作業用手袋がおすすめです。
手首の保護▶︎パワーグリップは手首の保護用に作られていない
ベンチプレスでは手首の保護のためにリストラップ巻きますが、パワーグリップの手首に巻く部分が同じ役割を果たしてくれると勘違いしている方も多いようです。
これに関してはパワーグリップでは効果がほとんど期待できません。
パワーグリップは手首の保護用に作られておらず、更にパワーグリップを着用しているとリストラップが巻けないため、普通にリストラップを使用することをおすすめします。
おわりに
今回はパワーグリップのベンチプレスに対する誤った認識について解説しました。
パワーグリップについてボロクソに言ってしまいましたが、活きる種目では本当に優秀なアイテムなので、決してパワーグリップが使えないアイテムというわけではありません。
ただしベンチプレスにはあまり効果がないので、ベンチプレスの際は本当に効果のあるリストラップを使用するようにしましょう!
当ブログでは他にも、ベンチプレスで100kgを挙げる方法なども解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!