コラム

ニュース報道などで動物が死んだときに「亡くなった」と言わない理由とは

事故で動物が犠牲になってしまった際のニュース報道では、動物に対して「死んだ」と直球すぎるニュース報道っぽくない言い方をしているのに違和感を覚える人も多いのではないでしょうか。

普通だったら、「死亡した」とか「亡くなった」などと表現しそうなものですよね。

しかし、これには言葉本来の意味が関係していました。ニュースキャスターやライターの方々のミスというわけではないようなので、その点について詳しく解説していきます。

動物が死んだときに「亡くなった」と言わない理由

「亡くなった」「死亡した」は人間に対して使う言葉

goo辞書で「亡くなった」「死亡した」の意味を調べてみると、以下のような結果でした。

引用:goo辞書

どちらも”人”が死ぬこととあります。

どうやら、「亡くなる」「死亡する」といった言葉には、その単語の中に「人が」という意味も含まれているようなので、ニュース報道では動物に対して使用されないのでしょう。

愛するペットには「亡くなった」と使いたい

前述したような言葉の細かい意味合いを把握している人は少ないでしょう。

そのため、ニュース報道のような世間に向けて発信するお堅い場でなければ、「亡くなった」を動物に対して使用しても大して問題がないかと考えられます。

例えば、「役不足」という言葉は間違った意味で使われることで有名です。
本来の意味は、「自分には余裕すぎて物足りない」という意味合いの言葉ですが、実際は「私なんかで大丈夫でしょうか…」といった謙遜を表す意味合いで使用されることが多いです。

しかし、世間では後者の意味合いで使用されることの方が多いため、後者の使い方でも十分に意味は伝わりますよね。このように、周りが本来の意味を知らなければ、どう使っても大した問題にはならないかと思われます。

「亡くなった」もこれと同じで、一般的には「死んだ」よりも丁寧で柔らかい言い方に感じられますよね。

そのため、家族同然、子供同然のペットに対して、愛情を込めて、人に対する意味合いの「亡くなった」という言葉を使っても不自然ではないでしょう。

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動物が死んだときに「亡くなった」と言わない理由まとめ

言葉本来の意味的には、動物に対しては「死んだ」と使うのが正しいようです。

しかし、この事実を知る人は少ないでしょう。そのため、動物に対して「亡くなった」と使っても不自然ではありません。

世間の思い込みというのは恐ろしいもので、本来の意味が変わってしまった言葉まであるくらいです。例えば、現代では「素晴らしい」は良い意味で使われていますが、昔は「ひどい」といったマイナスな意味合いで使われていたそうです。

ですから、使いたいように「死んだ」と「亡くなる」を選択して使用しても大して問題はないかと考えられます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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