「デッドリフト=怪我」というイメージが強いため、デッドリフトはやっても100kgくらいまでという方は多いのではないでしょうか。
たしかに初心者が最初に目指す目標としては丁度いいかもしれませんが、本気で体を変えたい場合、デッドリフト100kg程度では限界があります。
というわけで本記事では、
- デッドリフトの100kgはすごいのか
- 100kg以上扱うと怪我をしやすくなるのか
- 100kgまで扱えるようになれば十分いい体になれるのか
こちらについて詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
デッドリフト100kgはすごい?
筋トレを初めたばかりで「デッドリフト100kgで十分なのか?」と疑問を持つような人からすると、100kgはかなりの高レベルだと感じていることでしょう。
しかし正直に申し上げると、デッドリフト100kgは筋トレをしていない人でも持ち上げられることが多いようなレベル。つまり、あなたが思っているほどレベルは高くありません。
ベンチプレスの100kgは高レベルですが、同じ100kgでも、デッドリフトだと筋トレをしている人ならそこそこ簡単に扱えるようなレベルになります。
デッドリフトのレベルをまとめている記事があるので、重量別のすごさは「デッドリフトは何キロからすごい?」を御覧ください!
デッドリフトは100キロで十分?
デッドリフト100キロまでいけばいい体になれる?
結論を申し上げると、デッドリフト100kgレベルでは大した体にはなれません。
前述した通り筋トレをしていない人でも扱える確率が高いレベルのため、100kgレベル程度では筋肉ムキムキの体になることは困難でしょう。
とはいえ、パワーと筋肉量は完全に比例するわけではないため、デッドリフト100kgレベルでもある程度いい体の人もいるはずです。
しかしパワーが上がれば必然的に筋肉量は増えやすくなり、その逆もあるので、高重量を扱えた方が断然いい体に近づくことができます。
100キロで十分という指標は間違い
「デッドリフトは100キロくらいで十分」と耳にすることがありますが、そもそもトレーニングは万人共通の重量を決めていいものではありません。
その人の体重、筋肉量、フォームの習熟度などのレベルによって、適した重量はまったく異なります。
極端な例になりますが、女性や小学生に「デッドリフトは100キロで十分だよ」と言うのはおかしな話ですよね。このことからわかるように、”それぞれのレベルに合った重量を扱うのが正しい”というのが最も適切な答えになります。
重量は増やしていくべき
仮に、レベル的に100kgで十分な人がいたとします。
しかし100kgで十分だからといって、永遠に100kgで行っていては筋肉を成長させることにおいて遠回りになってしまうでしょう。
というのも、トレーニングには重量や回数などの負荷を増やしていかなければ成長しないという「漸進性過負荷の原則」というものがあるためです。
〈漸進性過負荷の原則〉
10kgのダンベルを連続して最大10回上げ下げできる人が12kgのダンベルで継続的にトレーニングをしていると、やがて10kgを10回を超えて上げ下げできるようになる。また、筋量や筋力を発達させ続けるためには一定期間ごとに扱う重さを漸増させる必要がある。
健康維持のために少し運動をしている程度なら永遠に同じ負荷でも構いませんが、筋肉を大きくしたいという目的の場合は徐々に重量や回数を増やしていくことが望ましいです。
また、重量や回数が増えると筋肉を大きくするために必要なトレーニングボリューム(トレーニングで受けた負荷の合計)を稼ぎやすくなるため、より効率よく筋肉を鍛えることができます。
100キロを超えると怪我をしやすい?
怪我のリスクが高いためデッドリフトは100kgまでで十分、もしくはデッドリフト自体やらない方がいいという意見もあります。
このように、デッドリフトは怪我をしやすい種目だと捉われがちですが、デッドリフトのせいで怪我をするのではなく、フォームや重量設定に問題があるから怪我をするのです。
正しいフォームで行えば、怪我のリスクは限りなく低くすることができます。その証拠に、筋トレ上級者たちは200kg、300kgという超重量を扱うことができていますよね。
デッドリフトのフォームについては「【ナロー&ワイド】デッドリフトで高重量を上げるためのフォームを解説【図解】」にて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください!
デッドリフトの重量を伸ばす秘策!
正しいフォームの習得
デッドリフトのパフォーマンスはフォームの習熟度によってかなり差出るものです。
怪我を予防するためだけでなく、パワーを向上させるという目的でも正しいフォームを習得する必要があります。
野球で素人が球を投げるよりも、正しいフォームでプロ選手が投げたほうが当たり前に速く遠く飛びますよね。もちろんフィジカルの差はありますが、テクニックの差も大きいはずです。
このように、純粋な腕力だけでなくフォーム(テクニック)も重量を伸ばすことにおいて重要なので、しっかりとしたフォームを身につけていきましょう。
筋トレとしてのデッドリフトだけでなく、練習としてのデッドリフトも取り入れてフォームの習熟度を上げていきましょう!
フォームの解説はこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください!
適切なセットの設定
正しいフォームを習得できたとしても、セット(トレーニング時の回数や重量)の設定がめちゃくちゃだと重量の伸びは停滞してしまいます。
軽すぎるのも重すぎるのもどちらもNGです。そのため、しっかりと自分の実力にあったセットの設定を考える必要があります。
定番のものだと5回ギリギリできるような重量設定でセットを組むのがおすすめです。5回挙げても余裕が残るようになってきたら重量を少しずつ伸ばして、徐々にパワーをつけていきましょう!
デッドリフトは100kgで十分?まとめ
本記事のまとめです。
- デッドリフト100kgでは筋肉ムキムキレベルの体になるのは困難
- 重量の指標は体重、筋肉量、フォームの習熟度などのレベルによって異なる
- 重量や回数などの負荷を増やしていかなければ、筋肉は成長しにくい
- 正しいフォーム習得、無理な重量を扱わない。これらを守れば100kgを超えたからといって、特別怪我のリスクが上がるわけではない
最後までご覧いただきありがとうございました!
当ブログでは他にもデッドリフトで200kg上げる方法やベンチプレスで100kgを上げる方法を解説していますので、ぜひこちらもご覧ください!